2025年4月16日、今年度の「総合的な探究の時間」がいよいよスタートしました。
体育館では、新たに入学した1年生を対象に、探究活動の目的や意義についての初回講座が行われました。
ヘリウムリングと探究のサイクルの関係
初回は、アイスブレイクに「オーバーリアクションじゃんけん」を行ない、次に「ヘリウムリング」というチームワークを実施しました。
「ヘリウムリング」は、複数人でフラフープを指先に乗せて支えながら、指を離さずに床に置くという一見簡単そうで難しい活動です。実際にやってみると、フラフープは床に近づくどころか逆に浮き上がってしまい、戸惑う生徒も多く見られました。
この活動のポイントは、うまくいかない状況を仲間と共有し、どうすれば解決できるかを話し合いながら試行錯誤することです。このプロセスこそが、探究活動のサイクルの本質です。これまで2・3年生が実践してきたように、今後は1年生もこのような試行錯誤を通じて、自ら課題を見つけ、解決を目指していきます。
探究のサイクルは、言葉による説明だけで理解するのは難しいかもしれませんが、今回のような体験を通じて、1年生にとって探究活動のイメージがぐっと身近になったことでしょう。
ディスカッション:「身の回りの課題と、その解決策は?」
「ヘリウムリング」後には少しの休憩と説明を挟み、「あなたの身の回りにはどんな問題・課題がある?」「もし自分たちのアイデアでそれを解決できるとしたら、どんなことができそう?」というテーマでディスカッションを行いました。
「オーバーリアクションじゃんけん」で緊張を和らげ、「ヘリウムリング」で協力の大切さを体験したことが功を奏したのか、生徒たちは積極的に意見を出し合っていました。教員や魅力化スタッフも伴走者として加わり、各チームの話し合いをサポートしました。
「総合的な探究の時間」は、通常の授業とは一味違った、生徒の主体性や問題解決能力を育む貴重な学びの場です。新1年生がこれからの活動を通して大きく成長していけるよう、私たちも全力でサポートしていきます。
今年度も能登高生の探究活動に温かい応援をお願いいたします。