能登高校では、生徒たちが地域課題に向き合い、主体的に解決策を探る「総合的な探究の時間」に取り組んでいます。
今回は、2年生の「遊び場づくりチーム」の活動を紹介します。
理想と現状のギャップから生まれた問題意識
能登高校の生徒たちが描く理想は、
「能登町に中高生が気軽に集まり、安心して過ごせる場所があること」
です。
しかし、彼らが直面する現状は、そのような「遊び場」と呼べる場所が非常に少ないというものでした。
チームのメンバー自身も、放課後や休日に「能登町は退屈だ」と感じており、この実体験が活動の根底にあります。
「退屈」という問題の解決策
この「理想と現状のギャップ」から、遊び場づくりチームは
「能登町における中高生の居場所不足、それに伴う『退屈』な日常」
を問題として設定しました。
この問題に対し、彼らは単なる遊び場ではない、「学び」と「交流」を兼ね備えた新しい場所の創出を課題解決の糸口と捉え、「勉強会カフェ」の開催を企画しました。
町内の喫茶店を会場とすることで、既存の地域資源を活用しつつ、新たな価値を生み出そうとしています。
具体的な課題解決への取り組み
現在、チームは「勉強会カフェ」の実現に向けて、多岐にわたる具体的な準備を進めています。
- メニュー作成: 参加者が利用しやすいドリンクや軽食を考案し、カフェとしての魅力を高めています。
- 予算取り: イベント運営に必要な費用の見積もりを行い、実現可能な予算計画を立てています。
- メニュー表・宣伝チラシ作成: 勉強会カフェのコンセプトや魅力を伝えるためのメニュー表や、より多くの生徒に情報を届けるための宣伝チラシのデザイン・作成にも力を入れています。
「遊び場づくりチーム」は、自らの手で「理想」の場所を創造し、「現状」の課題を解決しようと奮闘しています。
この「勉強会カフェ」が、能登町の中高生にとって有意義な時間を提供し、地域に新たな交流と学びの場を築くことが期待されます。
彼らの今後の活動にもぜひご注目ください。