石川県立能登高等学校

探究の窓

2026/06/25能登の未来を考える:吉田町長講演

6月24日、1年生の総合的な探究の時間(以下、総探)に、能登町の吉田町長をお招きしました。

今年の1年生には、地域みらい留学(3年留学)の留学生をはじめ、県外出身者が多く在籍しています。
町長講演を通じ、能登町の魅力や課題を共有し、すべての生徒が地域について考えるきっかけとすることが目的の時間です。

1年生の総探は2学期から、座学中心の形式から「自ら主体的に課題を発見し、取り組む探究活動」へ移行します。
今回の町長講演は、「地域を良い状態にする」というテーマでこれから活動を始める1年生に直接ヒントをいただきました。

今年度の総合的な探究の時間のテーマ=「地域を良い状態(Well-being)にする」

ここでの「地域」とは「エリア(能登町・能登)」だけでなく「自分以外の誰か・何か」と定義しています。

普通科と地域産業科が合同で活動し、生徒が主体的に問題を発見し、課題を設定し、課題解決力を育む時間です。

生徒の問いかけと町長のメッセージ

町長講演を始める前には、入学後に感じた「能登町のここがいい!」「これはどういうこと?」といった気づきを書き出し、他の生徒と話し合う時間を設けました。
これは、総探で欠かせない「自分の考えを言語化する力」を磨くためのトレーニングでもあります。

そして町長講演を聞いたあと、生徒たちは町長への質問をワークシートに書き出しました。

  • 自分たち若い世代が町のために何ができるか
  • どうすれば人口を増やせるのか、なぜ若者が都市部へ移住してしまうのか、高齢化社会を高校生が活性化するにはどうしたらよいか
  • 町長がどのような能登町を創りたいと考えているのか
  • 能登のいい部分をどう活かすか、全国へPRするために高校生に期待される役割は何か
  • 不便な交通(バスの便数など)をどう改善するのか、壊れた道路などの復旧作業がいつ完全に終わるのか
  • 自分たちが大人になっても祭りを残していくために今からすべきことは何か

 

講演の最後に、生徒から「高校生にやってほしいことは?」という質問がありました。
それに対し、吉田町長は「勉強や部活、友達との語らいなど、高校生らしい経験をたくさんしてほしい」と答えてくださいました。

普段はなかなか触れる機会のない町長の視点から能登町を見つめ直した今回の講演は、2学期からの探究活動をより主体的に進めるための素晴らしい機会となりました。

吉田町長、お忙しい中でのご講演、ありがとうございました。

 

◆生徒の「印象に残ったこと・学んだこと・気づいたこと」

  • 2040年には人口が約8,000人にまで減少するという予測に驚いた
  • 2040年には90歳以上の女性が最も多くなるという予測が印象に残った
  • 自分が想像していた以上に、人口減少や若者の減少のスピードが非常に早いことに気づいた
  • 能登町にはまだ自分の知らない場所や良いところがたくさんあると気づいた
  • 空港などを通じて、意外と東京などの首都圏まで早く行ける(アクセスがある)ことに気づいた
  • 町長の「決められたルールの中で高校生活を満喫してほしい」「高校生らしく楽しんでほしい」という言葉が印象に残った
  • 町が震災復興や課題解決のために、自分が思っていた以上に様々な取り組み(再興)を頑張っていることを知った
  • 能登には良いところがある一方で、地震の影響や人口減少など、解決すべき課題もたくさんあることを認識した
  • 若者が高校卒業後に町に戻ってこない現状や、文化を残すために人が必要であることなど、将来に向けた切実な気づきがあった