7月15日(水)、2年生が1年生に向けて、総合的な探究の時間(以下、総探)の活動報告会を行ないました。
1年生の総探は2学期以降、座学で探究の方法を学ぶ形式から、「自ら主体的に課題を発見し、取り組む探究活動」へ移行します。
それに伴い、1年生は興味のある2年生のチームに合流して一緒に探究活動を進めるか、あるいは探究したい明確なテーマを持っている場合は1年生のみで探究活動を進めるかを選択します。
今回の活動報告会では、2年生が1学期中に取り組んできた探究活動を紹介するだけでなく、探究を進めるうえでの要点やコツなども後輩に伝えていました。
また、この発表の準備や報告というアウトプットの機会は、総探で育てたい力のひとつである「論理的なまとめ力や表現力」を2年生が実践的に磨く貴重な場にもなっています。
2年生が見せた多彩な探究計画の紹介
報告会の中で特に印象的だったのは、地域社会ラボに所属し、能登の食材の魅力を伝えるために「イカナゲット」の商品化を目指すチームの発表です。彼らは、生産量や効果的なPRを考慮すると高校生だけで進めるには限界があるため、地元の企業と連携しながら取り組みたいと語りました。
また、彼らは探究活動において大切にしているマインドセットとして「PDCAサイクル」を1年生に紹介しました。
頭の中にあるアイデアを実際の行動に移し、試行錯誤を重ねるうえで、このサイクルがいかに重要であるかを熱意をもって伝え、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の4段階を繰り返しながら、イカナゲットの商品化に向けて挑戦し続けていきたいと発表を締めくくりました。
| PDCAサイクルとは
PDCAサイクルは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の4段階を繰り返しながら継続的な改善を図る、探究プロセスのマネジメント手法です。 このサイクルを、探究活動に欠かせない「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」のプロセスに当てはめて回していくことで、課題発見力、問題解決能力、論理的思考力・表現力を育むことができます。 |
また、同じく地域社会ラボに所属するある生徒は、移動手段がないため自分の行動が制限されて不便だと感じていたことから、「自分と同じように移動に困っている人たちのために、町の交通機関を発展させたい」という思いを抱きました。
その目標を達成するため、地域住民に話を聞いて困りごとを調査し、さらに交通事業者からも現状を聞き取ることで、実際の課題を深く知りたいと語りました。
一方、人間科学ラボでは、「自分が住んでいる寮のお弁当で、自分の好きな具材が少なく、もっと美味しくしたい」という身近な課題に着目し、実際に寮のお弁当を製造している会社に話を伺って、お弁当の改善を提案したいと発表したチームもありました。
報告会がもたらした学びと成長
今回の活動報告会を通じて、1年生だけでなく発表した2年生からも「学びがあった」という声が聞こえました。
ある2年生の生徒は、「情報をスライドにまとめたり、自分の言葉で表現したりする力が伸びたと実感した。また、チーム内で考えていることを伝え合う中で衝突もあったが、そうした経験があったからこそ、自分たちが本当に達成したい目標がより明確になった気がする」と振り返りました。
そして、ある1年生の生徒は、「先輩たちが頭の中のアイデアを具体的な計画に落とし込んでいる姿が、素直にすごいと感じた。未利用魚や低利用魚の利用率を上げるために実際に漁師の話を聞きに行ったり、eスポーツを通じた認知症予防で地域を元気にしようと仮設住宅へ調査をしに行こうとしたりと、みんなが自分の探究に向けて具体的な行動を起こしていて、たくさんの学びがあった」と感想を語ってくれました。
2026年2年生 総探チーム一覧
| チーム名 |
ラボ
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探究テーマ
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| 1 | 能登高PR班 | 地域社会 | 能登高の魅力を中学生や町内の人に伝え、進学する人を増やすにはどうすればよいか |
| 2 |
アート班
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地域社会
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海ゴミを楽しく知ってもらうにはどうすれば良いか? |
| 3 |
少子高齢化班
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地域社会 | 高齢者の生活を快適にするにはどうすればよいか? |
| 4 |
eスポーツ
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地域社会
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能登に住んでいる高齢者をeスポーツを通して認知症(物忘れなど)を少しでも改善すること |
| 5 | メニュー表班 |
地域社会
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飲食店のメニュー表を改善する |
| 6 | イカナゲ班 |
地域社会
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能登の食材の美味しさの再発見 |
| 7 | 交通 | 地域社会 | どうすれば、車を持たない若者の移動がスムーズになり、目的に早く着くことができるだろうか? |
| 8 |
のとリノべ部
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地域社会 | 地元住民が自地域に誇りを持ち、他地域への理解を深めるにはどうすればよいか。 |
| 9 |
睡眠班
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地域社会 | 授業中に眠くなる人を減らすためにはどうすればよいか? |
| 10 |
のとしり隊
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地域社会
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能登町外の人が能登を知る機会がないので能登の魅力を知ってもらって、関係人口を増やす |
| 11 | グランメゾンヒロゴン | 人間科学 | 寮のお弁当を充実させたい |
| 12 |
ABARE
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人間科学 | 能登のまつり |
| 13 |
知的好奇心の塊
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人間科学 | 日本一になるための最高のチームを作るにはどうしたらいいか |
| 14 |
まちコロ
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人間科学 | 鵜川のコロッケを復活させて地域を元気づける |
| 15 |
Game Bridge
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人間科学 | 高齢者とコミュニケーション取れれば、認知症リスクは低くなり、地域の人達と仲を深められるのではないか |
| 16 | 残さずラボ | 地球環境 | 食品ロスについて意識を高めれば、食品を捨てる量が減るのではないか |
| 17 | 水産魅力班 |
地球環境
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能登で水産業に就く若者を増やすためにはどうしたら良いか
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| 18 | もったい菜 |
地球環境
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規格外野菜の新たな価値を生み出すためにはどうすればいいのか?
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| 19 | 未利用、低利用魚商品化班 |
地球環境
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未利用魚・低利用魚を商品化し、農林漁業まつり等での販売を通じてフードロスを削減したい
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今年度の総探も、多種多様な問題の解決に迫る課題設定が生まれています。
能登高校の総探は地域との連携、地域の方々のご協力が不可欠です。
皆さまの温かいご協力をどうぞよろしくお願いいたします。





