石川県立能登高等学校

探究の窓

2022/05/252年生 生徒による総探運営

2年生は総合的な探究の時間(総探)で「地域探究」に取り組みます。「地域」を「自分以外の誰か」「自分以外の何か」と幅広く捉え、自分の「興味」「好きなこと」「疑問」を探究して「地域を元気にする(今よりも良くする)」ことを目的とした活動です。

5月に入り、2年生は自分が1年かけて取り組みたいテーマ・問題解決について、テーマの近い生徒が集まって21のチームができました。

・海の活用
・水産
・特産品開発
・食文化の継承
・農と食
・おもてなし
・外国人が住みよいまちづくり
・外国人技能実習生との交流
・福祉
・観光
・地域の情報発信
・若者の政治参加

などなど、多岐にわたるテーマが挙がっています。

そんな中で今年度は総探の「運営」を探究テーマとするチームが生まれました。
「どうすれば能登高生がより良く探究できるのか?」
を先生とともに考え、行動し、実現していく探究です。

生徒にとってはある意味先生の立場に立って授業を作っていく、なかなか大変な、しかしながらとても面白い学びができるチーム。
その「運営」チームには意欲的な4名の生徒が集まりました。

まずは先生方を交えて今後の総探の進め方について会議です。
生徒にとっては「仕事の仲間」として大人と一緒に会議に参加すること自体が新鮮だったようです。
また会議に生徒の視点や考えが加わることで、より生徒の主体性が高まる形での探究活動が計画されています。

6月からは授業の司会進行を運営チームが担うことになりました。
冒頭には「この時間で取り組むこと」「今後の流れや、見通し」「運営チームがサポートすること」などを生徒の前に立って説明しています。

運営チームが先頭に立って総探を進めることで、生徒たちの探究学習に対する「自分ゴト感」が高まったように感じます。
地域の問題を自ら発見し、その原因を分析して、解決に向けてどんな行動をするのか。高校生にとってとても難しい活動ですが、生徒たちはチームでワイワイと話し合いながら課題の設定に取り組んでいました。

そして授業が終わったあとは放課後に振り返りの会議をしています。
良かった点、次に向けて改善すべき点を先生と一緒に話し合い、より良い総探にしようとがんばっています。

4年目を迎えた能登高校の総合的な探究の時間は、生徒による運営の下、さらに進化しようとしています。
各チームがどんな地域探究をしていくのか、そして運営チームが役割を果たしながらどんな探究をするのか、この1年もまた楽しみです。