石川県立能登高等学校

探究の窓

2022/11/043年生 開発した商品を店頭販売しました

3年生(地域産業科)は「課題研究」と「総合的な探究の時間(総探)」を一体化して週4コマを使い、「6次産業化」を学年テーマとして、
「この地域をより良くするために私たちにできることはなにか?」
を1年かけてじっくりと取り組んできました。

いくつかあるチームの中に

「クジラの町能登町をまずは町の人たちに再認識してもらう」ことを地域の課題(Needs)として捉えて、
その課題解決の手段として自分たちのやりたいこと(Will)である

・能登の特産品を活かした、クジラをイメージした商品開発
・開発した商品をカフェで販売する

に取り組んでいる生徒たちがいます。

 

6人の生徒は「商品開発」と「情報発信」の2チームに分かれて、お互いに協力しながらこのプロジェクトを進めてきました。
そしてついに11月3日(文化の日)、商品開発を進めてきたオリジナルドリンクをついに販売しました!
その名も「くじらクリームソーダ(くじクリ)」です。

情報発信チームはInstagramを使って事前に販売日や販売場所、開発した商品の特徴、そして自分たちの想いを公開していました。
予定販売数は30杯。そんなにお客様が来てくれるのか?生徒たちは前日まで不安そうでどこか自信なさげな表情でした。


そして販売当日。午前10時からDoya Coffee内で準備を開始。
高校の調理室で練習を重ねてきたとはいえ、実際の店舗内での商品づくりに慣れるまでは時間がかかりました。


店舗の窓には商品を紹介するポスターを貼り、お客様を迎え入れる準備をしました。

午前10:30から販売がスタート。
「お客様は来てくれるんだろうか」と不安な表情だった生徒たちでしたが、それもあっという間に消え去りました。
能登高校の後輩たちが先輩たちの頑張っている姿を見に来てくれたのです。

その後は次々とお客様がやってきて「くじクリ」を注文してくれました。

商品開発をする中で生徒たちが目指していたのはインスタ映えするものでした。
商品を手に取ってくれた人がSNSで情報を拡散してくれることで
・特別出店のこと
・Doya Coffeeのこと
・能登町のこと
・能登町のクジラのこと
を知ってくれる人を増やせる、という狙いを持っていたからです。


生徒たちの狙い通り、「くじクリ」を買ったお客様はスマホで写真を撮っていました。
多くのお客様が情報を発信してくれたようです。


店頭では来店してくれたお客様に生徒から商品の説明とともに「クジラの町能登町」についての説明も行ないました。

「能登町とクジラの関係はぜんぜん知らなかったなぁ」
「能登町ってテニスとイカが有名だけどそれだけじゃないんだね」
「能登町はイルカのイメージがあったけど、クジラが水揚げされる町でもあるんだね」

生徒が説明するなかでお客様からそんな声が聞こえてきました。
目的であった「クジラの町能登町をまずは町の人たちに再認識してもらう」ことをわずかにですが達成できたようです。


最初は緊張で「いらっしゃいませ」の言葉も出せずぎこちない接客でしたが、それも徐々に慣れてきて、自然と笑顔で気持ちのよい接客ができるようになりました。学校から離れて、責任感を持って地域の大人や子どもと関わることで、生徒たちの社会性やコミュニケーション力がたった1日の販売活動だけでも成長したように見えました。


午前10:30から販売を開始して以降、客足は途切れることはありませんでした。
予定していた販売数量は30杯でしたが、お客様の求めに応じて最終的には49杯を販売しました!


第1回目の販売を無事に終えて最後に記念撮影。
販売活動をやりきって達成感と安堵感、そして自信に満ちた表情です。

「販売してるの知らなかったよ~」
「もう一度販売してほしいなぁ」

そんな声にお応えして、もう一度販売させていただくことになりました!
次回の販売は12月17日(土)を予定しています。

ご来店くださった皆様、販売にご協力いただいたDoya Coffeeの皆様、商品の企画や原材料についてお世話になったひらみゆき農園さま、有限会社FRUSICさま、関わってくださったすべての皆様にお礼を申し上げます。