学習指導要領の改訂を先取りする形で2019年度より始まった能登高校の「総合的な探究の時間」は
1年次: 地域を知り探究の方法を学ぶ
2年次: 地域課題解決の探究と実践
3年次: 探究学習の成果を進路実現につなげる
とした3年間の連続的なカリキュラムと到達目標を設定し、課題解決人財の育成を意図した探究学習を行なっています。
(探究活動の際には感染症対策を講じながら実施しています)
【3年生の学習内容】
探究学習3年目となる3年生(地域創造科)は
・この地域をより良くするために、「6次産業化」をテーマに、私たちにできることはなにか?
を学年全体の探究テーマとし、一人ひとりが探究したいテーマを見つけて1年かけて取り組みます。従来の「課題研究」と「総合的な探究の時間」を一体化して、週4コマを使ってじっくりと探究していきます。また、農業・水産・商業の3コースを持つ能登高校にしかできないコース横断的な探究を実施します。3年間の集大成となるこの1年間でどんなプロジェクトが行われるのか、とても楽しみです。
【2年生の学習内容】
探究学習2年目となる2年生は
・自分の「興味」「好きなこと」「疑問」を探究して「地域を元気にする」
を共通テーマとして探究学習を進めます。ここで言う「地域を元気にする」とは「自分以外の誰かに喜ばれる」「自分以外の何かが今より少しでも良くなる」ことを意味しています。「生徒個々の興味関心や挑戦したいこと」と「地域社会での課題」との重なり部分を探して、多様な探究課題を設定し、チームに分かれて探究活動を進めています。一人ひとりが「地域」の多様な課題と向き合い、解決に向けて行動を起こしていくことを求めています。
【1年生の学習内容】
1年生はまず科学技術の進歩や長寿命化(人生100年時代)といった昨今の劇的な社会変化と、そんな社会で働き生活する上で「考える力」「探究する力」がなぜ欠かせないのかを学びます。さらに、探究学習に必要な「問題」と「課題」の違いについてや「問題発見・問題分析・課題設定」のトレーニングや「身の周りに興味関心を持つ」ためのトレーニングなど、探究学習の方法をを学びます。その上で、自分たちにとって一番身近な「地域」と言える「学校(能登高校)」の問題解決をテーマにして、チームで探究を進めていきます。