地域創造科3年生は地域産業の6次化(高付加価値化)の探究に取り組んでいます。彼らが最終学年に取り組むのは「6次産業化」。農業・水産・商業それぞれのコースで学ぶ生徒たちが、探究活動を通して身近な地域の産業に対する関心を持ち始めています。
「のと鉄道」の廃線跡や廃駅舎を活用した観光客誘致や地域活性化を検討しているチーム。能登高校から比較的近く駅舎と線路跡が残る旧羽根駅でプロジェクトを進めています。
のと鉄道能登線が廃線となったのは2005年。すでに17年の月日が経とうとしています。地元の方々が草刈りや清掃を行なっていらっしゃるようですが、生徒たちが見た光景は草木が伸び放題のホームや線路跡。彼らは「ある利用イメージ」を持ってまずは草刈りを始めました。
線路脇は草が生徒の背丈より高く生えていました。これを地道に刈り取ってきれいにしています。チームの生徒3人だけではなかなか進みそうにありません。
先生方もお手伝い。草刈り機を使って作業スピードもアップしています。
能登高生の取り組みを聞きつけた地元の方も草刈り機を持って手伝ってくれました。こちらはなんと小学校の先生で、生徒たちが小学生のときの恩師なんだそう。「立派になったなぁ。こういう活動をしてくれて涙が出そうになるくらい嬉しいよ。」そんなことを生徒に声がけしてくれました。
生徒たちが草刈りを進めていくと、目の前には美しい羽根海岸が現れました。天気が良ければ遠く立山連峰や北アルプスまで見渡せる絶景ポイントです。
生徒たちはこの場所までの線路跡にウォーキングコースを作り、絶景ポイントにはベンチを置いて休憩できる場を作ろうとしています。この探究活動がこの先どんな展開を見せるのか、とても楽しみです。