石川県立能登高等学校

探究の窓

2021/11/172年生 町役場にヒアリング

2年生は総合的な探究の時間(総探)で「地域探究」に取り組んでいます。「地域」を「自分以外の誰か」「自分以外の何か」と幅広く捉え、自分の「興味」「好きなこと」「疑問」を探究して「地域を元気にする(今よりも良くする)」ことを目的とした活動です。

コロナ禍以前、能登には多くの観光客が訪れていましたが、

「なぜ能登町は近隣地域と比べて観光客が少ないのか?」

という現状に疑問を持った生徒たちは、その疑問を深め、解決策を探究していました。

ただ、インターネットで調べたり、先生に相談しているだけでは現実的で効果のある解決策がなかなか見つかりません。
そこで相談役の先生から「町役場の観光担当部署に相談してみよう」とアドバイスがあり、11月のある日、町役場のアポイントをとってヒアリングに行きました。

緊張しながらも、考えてきたアイデアを話したり、町役場が取り組んでいる観光政策について教えていただいたり、様々なことをお聞きすることができました。

ヒアリングした生徒たちは「知らないことがたくさんあった」「町がどんなことに取り組んでいるのか、町が高校生にどんなことを求めているのかがわかった」と気づきを持ち帰ったようです。

探究活動を進めていく中で、チームによっては生徒同士での検討のみに時間をかけてホワイトボードの前から動かなかったり、タブレットでの調べごとに多くの時間をかけたりすることがあります。自分たちで考えたり本やインターネットを使って情報収集することは当然大事なのですが、「地域」をテーマに探究するのなら情報は生徒の身の回りや足元に転がっています。

能登高校にとても協力的な能登町役場や地域が生徒を日々応援してくれています。探究学習ではぜひ地域の人たちから現状や課題を聞き取ることを積極的に行なってほしいものです。そうした経験は探究活動をより豊かにするだけでなく、地域の魅力や課題に目を向け、地域と自分自身の将来との関わりシロを考えるきっかけになるはずです。