6月16日(月)、地域産業科3年農業選択の生徒たちが、総合実習の一環として「養蜂」に関する実習を行いました。
この実習は、5月に校内に設置した巣箱の管理と採蜜を行うもので、金沢市の金沢やまぎし養蜂場様に全面的なご協力をいただきながら実施しました。
まず、生徒たちは養蜂の基本的な知識と、安全に作業を行うための準備について学んだうえで、専用の防護具を身につけて巣箱の中を観察しました。初めて間近で見るミツバチの群れに緊張する様子も見られましたが、丁寧な説明を受ける中で少しずつ落ち着き、終盤には蜂蜜を指先につけてミツバチに近づけることができるほど、冷静に接することができるようになっていました。
その後の採蜜作業では、巣房を覆っている蜜ブタを慎重に取り除き、遠心分離機を手で回して蜂蜜を抽出しました。搾りたての蜂蜜を目にし、実際に味わった生徒たちは、自然の恵みの豊かさや奥深さを実感した様子でした。あわせて、養蜂場で採れた複数の種類の蜂蜜も試食させていただき、それぞれの風味の違いに驚きの声が上がりました。
このような実習を通じて、生徒たちは農業の多様な分野に触れ、自然との関わり方や、地域資源を活かすことの可能性について理解を深めました。
また、一部の生徒はこの経験をもとに、今後の「課題研究」において、蜂蜜を使った加工品の開発や、養蜂を活用した地域づくりに関する探究に取り組む予定です。
今回の実習は、生徒たちにとって、教室では得られない学びや発見に満ちた貴重な機会となりました。
ご指導くださった金沢やまぎし養蜂場の皆様に、心より感謝申し上げます。